宗谷地方の魅力を届けたい!移住ママが挑戦する発信への想い

北海道ママのオンラインコミュニティ「neaRlabo(ニアラボ)」
メンバーは400人を超え、札幌近郊のママをはじめ地方都市や本州在住の方も在籍しています。
今回インタビューをさせていただいたのは、宗谷管内枝幸町に住むずんだまめさんです。
2児のママでフルタイム勤務をこなしつつ、Instagramで宗谷地方のおでかけ情報をメインに発信されています。
「宗谷には愛着があります。メディアの情報が少ない地域だからこそ、自分で発信しようと思いInstagramを始めました」
枝幸町へ移住してお仕事と子育てを両立しつつ情報発信をしているずんだまめさんに、宗谷地方の魅力や活動への想いを伺いました。
宗谷地方に移住したきっかけ

現在は宗谷管内にある枝幸町で暮らすずんだまめさん。独身時代は札幌市でお仕事に励む毎日だったとのこと。枝幸町をはじめて訪れたのは、お仕事の出張がきっかけだったそうです。
「独身時代は、ずっと司会業をしていました。各地のイベントやアナウンスの仕事をして、完全に仕事人間でしたね。
宗谷地方の枝幸町を知ったきっかけは、1週間の出張でした。それまでは枝幸町を知らなくて(笑)。まさか数年後に自分が住むとは思ってもみなかったです」
出張先が住み続ける街になっていくとは、なかなか思いませんよね。移住のきっかけはご結婚だったとのこと。車で片道6時間ほどの遠距離恋愛を経て、お引っ越しされたとか。
「宗谷管内にある枝幸町への出張で現在の夫と出会いお付き合いが始まって。5年ほど付き合って結婚が決まり、思い切って司会業に一区切りつけて移住しました。夫と交際中も、高速バスで枝幸町に行っていたので宗谷地方に愛着がわいていましたね。枝幸町への引っ越しに、不安はあまりなかったです」
ご出身が道東(北見市・釧路市)なこともあり、移住は楽しみでもあったそう。2016年から宗谷管内に住み、現在はご主人とお子さん2人と生活をされています。

🔻枝幸町公式ホームページはこちらです!
https://www.esashi.jp/
子どもの心に残ってほしい。ふるさとの魅力

宗谷地方に行ったことがないニアラボメンバーも多いですよね。ずんだまめさんが感じる宗谷地方の魅力を教えていただきました。
「宗谷地方はとにかく景観が良くて、どこに行っても混雑していないです!開放感があって、子どもたちがのびのび過ごせます。アットホームなまちなので、みんなが子育てを見守ってくれているあたたかさがありますね」
お子さんがのびのびできるのは魅力的。お子さんには、宗谷地方の暮らしをどのように感じてほしいのでしょうか。
「子どもたちにも、宗谷の思い出が残ってくれるといいなと思います。大きくなったら、今住んでいるまちから巣立つときがくるかもしれないなと。もし宗谷地方を離れる時が来たとしても、ふるさとであることには変わりはないと思っていて。『あそこで遊んだな』『あんな景色みたな』と、大人になっても記憶のどこかに残ると嬉しいですね」
宗谷在住ママが教えるおすすめスポット&イベント

宗谷管内には、観光スポットが点在しています。実際に足をはこんで特に良かったと思う場所を教えていただきました。
「特におすすめしたいスポットは、枝幸町にある三笠山展望閣ですね。季節によって景色が変わります。どの季節も美しいですが、オホーツク海に流氷が見られる冬の風景は、本当に美しいです。冬はスキー場になるので、流氷が見えるスキー場としても知られています」
流氷を生で見られるとは…!自然の雄大さを体感できそうで、興味をそそられますね。
宗谷管内で子連れにイチオシのイベントはありますか?
「枝幸町では毎年7月第1日曜日に「オホーツク枝幸うまいもん祭り」があります。枝幸町の特産品であるカニやめじか、乳製品などをたっぷり味わえるイベントです!新鮮でおいしい食材が揃っている街なので、ぜひ知っていただきですね。地域の人たちも、観光客が来てくれるのを楽しみにしているんですよ」
子育て中に見えてきた地方のもどかしさ

開放感がある枝幸町での暮らし。生活に慣れてくると、いいところを知ると同時に疑問や不安が生じることも。特に子育てをしていると「こんなとき困る!」といった悩みが出てくるでしょう。ずんだまめさんが育児をするなかで、地域の課題を感じることはありますか?
「宗谷地方は、とにかく情報が少ないんです。
『どこに住むのがおすすめなの?』
『病院や遊び場はどこにあるの?』
『困ったら誰に聞けば良いの?』
右も左もわからず、暮らしに慣れるまでは大変なこともありました」
生活に必須の施設や子育てに関する情報が少ないと、不安になってしまうのもわかります。
「実際に転勤で越してきたママとお話する機会があったのですが、情報の少なさに苦戦していて共感しました。もう少し気軽に情報をキャッチできる手段があると暮らしやすくなるのかな、と思っています」
「自分でやってみよう」情報発信を決意

子育てしていると病院や保育施設をはじめ、子連れで行けるお店や遊び場などの情報が暮らしをより豊かにしてくれることも。しかし、情報を得られないと過ごし方の選択肢が少なくなりがちですよね。それが、情報発信をするきっかけになったとか。
「札幌の情報はたくさんあるのに、宗谷地方は全然探せなかったんですよ。観光スポット自体が多くないというのもありますが、情報がないなら自分で発信した方が早いんじゃないかと思い立って。宗谷地方や出身地である道東地方のおすすめスポットをメインに紹介するInstagramアカウントを立ち上げました」
ご自身で発信しようと思うことが素敵ですね!Instagramにはもともと馴染みがあったのでしょうか。
「仕事でもInstagramで地域の情報を広報しています。そのなかで、宗谷地方は発信できる場所が限られていると感じていました。
発信の幅が広がらない悩みがありつつも、仕事用のアカウントではどのような投稿をしたらユーザーからの反応があるか自由に試すのが難しいんですよね。そこで、宗谷地方の情報を発信する自分のアカウントを作って発信するのはどうだろう?と思い付きました」
Instagramは独学!試行錯誤の準備期間

https://www.instagram.com/zunnda_mame/
Instagramのアカウント立ち上げはじっくり計画をあたためてから始めたと伺いましたが、どのように学んでスタートしましたか?
「わたしの場合は完全に独学です。オンラインサロン等に入らず、インスタグラマーの皆さんの投稿を何度もみて研究しました。素敵な所を学びながら、自分なりの投稿をつくるために何度もデザインを作っては変更して。試行錯誤しながら情報発信して行くための準備をしていました。
アカウントの立ち上げを思い付いてから実際に投稿するまで、だいたい2年ほどかかりましたね」
2年の準備期間…!子育てとお仕事を両立しつつInstagramを学び続けるのは、ずんだまめさんの努力や継続力があってこそだと思います。
「投稿は子どもが寝た後に作成しています。ただ、子どもと一緒に寝落ちする日もあって(笑)。
投稿ペースの目標はあえて決めずに、好きなときに好きなことを発信しようと思っているんです。自由に発信を楽しむのが、今のライフスタイルに合っている気がします」
フルタイムのお仕事や育児をこなして情報発信も楽しむ。簡単なことではないと感じます。時間を見つけて情報発信を楽しむ原動力を教えてください!
「情報発信をしていくうちに、わたしのアカウントをみてくださる人が少しずつ増えてきていて。それがわたしのモチベーションにもなっています。あくまでも無理せず、今後も続けていきたいですね」
ニアラボの心地良さをオンラインで体感
ニアラボは札幌近郊のメンバーが多いなか、現在(2025年2月)唯一の宗谷地方メンバーであるずんだまめさん。ニアラボの代表のInstagramが入会のきっかけだったそうです。
「もともとりさこさん(ニアラボ代表)のアカウントをフォローしていて、ニアラボ新規募集を知り応募しました。ニアラボは情報発信をしているメンバーが多かったのも魅力でしたね。札幌近郊のやりとりが多くても、そこに飛び込ませてもらう気持ちで入りました」
ずんだまめさんをきっかけに宗谷地方に興味をもったメンバーもいます(わたしもその1人です)。ニアラボでは、メンバーとのやりとりを積極的に楽しまれているのだとか。
「ニアラボのディスコードは、zoomや在宅ワークなど自分が見たいジャンルをピックアップして覗いていますね。
オンライン交流会やニアラボライター座談会にも参加しました。オンラインは、住む場所に関係なく気軽に参加できるのがいいですね。ニアラボメンバーとのやりとりが心地良くて、いつも楽しみにしています」
オンラインの交流が盛んなニアラボは、地方在住ママも楽しみやすいのですね。ニアラボでやってみたいことがあれば教えてください。
「宗谷の情報をニアラボの皆さんにも伝えて行けたらと思います。もしかしたら、宗谷に実家があったり転勤になったりする方もいるかもしれないなと。そういった方が、少しでも不安なく宗谷地方に来れるように、楽しい情報をお伝えしたいですね」
🔻オンライン交流会の様子です!
https://www.instagram.com/p/DEMFfnZJTtr/?utm_source=ig_embed&ig_rid=d86a1daf-c831-4c04-b7e5-f5ec6b16fe1d
「楽しみながら続ける」を大切にしたい
Instagramの情報発信について、今後の目標を聞いてみました。
「まずは、アカウントの運用を1年頑張ること。 フォロワーを増やしたいのもあるけれど、まずは”継続”をしていきたいですね。無理はせず、自分が思う「楽しい」という気持ちを大切にしたいです。宗谷地方はなかなかメディアのスポットが当たりにくい地域だけれど、観光でも居住でもいいところがたくさんあります。今後わたしの投稿を見て、宗谷についてもっと知りたい、調べてみたい、行ってみたい、といった方がいてくださると嬉しいです!」
宗谷地方への愛着やご自身の暮らしをきっかけに、新たなチャレンジをされています。目標を持つと、慌ただしい日々のなかに心が躍る瞬間が見つかることも。「楽しみながら続けたい」という言葉に、大人になると忘れがちなワクワク感を思い出させていただきました。貴重なお話をありがとうございました!
ママになってから人生変わる力。コツコツやってみる「実験力」と、新たな場に飛び込み自らの環境を選び飛び込む「選環力」
インタビュー日:2025年2月8日
ライター:りぃ
